VISION TALK「補聴器の進化を想像したら、
未来が楽しみになりました」

お客様鈴木 祐介

40代 会社員/クリエイティブディレクター

渡邉 咲乃

二子玉川店 店長/認定補聴器技能者

聞こえないまま過ごすなんて、
もったいない。

渡邉

弊社でご購入いただいて、ありがとうございました。その後、調子はいかがですか?

鈴木

お世辞ではなく、ずいぶん聞こえるようになりました。小さなことかもしれませんが、感動したのは「テレビの声が聞こえた」ことなんです。以前から補聴器はしていましたが、「テレビは字幕で見るもの」と諦めていました。そうそう、最近、文鳥を飼うことにしたのですが、鳥の声が聞こえるのも嬉しいですね。旅行先でさざ波や木々の音も聞こえるようになって、今までだいぶ損していたなあと(笑)。

渡邉

お客様の中には、「電子レンジや冷蔵庫は音が無いものだ」と思っていらっしゃる方もいます。補聴器をつけた途端、「家で変な音がするんです」と気づかれることもあるようです。

鈴木

あとはやっぱり、仕事で聞こえるようになったのが一番ありがたいです。買い替え前は会議の半分くらいは聞こえていなくて、後輩が時々メモを書いて見せてくれて、それでなんとかやっている感じでした。補聴器自体の性能も上がっていると思うのですが、「調整する」ことの大切さを実感しました。高校の頃から補聴器をつけていますが、リードビジョンさんに出会うまでは、「定期的にお店で調整してもらう」ということを知らなかったんです。

渡邉

複数人数を相手にファシリテーションやヒアリングされるとおっしゃっていましたので、意識して調整しました。お客様によって、どういうところで使うのか?どういう聞こえ方をしたらいいのか?ということを考えています。調整には正解やゴールはなく、難しい部分もありますが、やりがいでもあります。例えば音楽を聴くのが好きな人や、映画館に行くのが好きな人、アウトドアを満喫したい人など、いろんな方がいらっしゃいますが、楽しみたいときに思う存分楽しめる。そんな人をひとりでも多く増やしていきたいと思うんです。

鈴木

そういえば、補聴器を壊してしまったこともありましたね。1週間ほど出張に行く直前だったので、どうしようか・・・と本当に困ってしまって。相談したら、すぐに代替機も用意してくださって、助かりました。なんだか恥ずかしく、申し訳ない話だったので言いにくかったのですが、渡邉さんが明るく対応してくれたので、気持ちが救われました。

渡邉

間違って水没してしまう方もいらっしゃいますよ。聞こえなくなると不安ですし、日常生活にも支障をきたしますから、「すぐ相談できる」というのは大切なことですよね。何か困ったときには、気軽に言ってもらえるようなスタッフでいたいと思っています。

補聴器=かっこよくて便利、
という時代がやってくる。

鈴木

補聴器自体もかなり変わってきていますよね。今から25年くらい前、はじめて補聴器をつけたときはもっと大きかったですし、重かった。病院で処方されるもの、というイメージでした。

渡邉

最近では防水の性能が上がっているタイプや、イヤホンのように、Bluetoothを使ってテレビや音楽を直接聞けるタイプもあったり。実は年々、進化しています。AIが搭載された補聴器もあります。

鈴木

時代の感覚もどんどん変化していて、イヤホンをつけて歩く、暮らす、というのが当たり前になっています。そう考えると、「補聴器をつけていることを隠したい」という時代から、「イヤホンのように見えていいもの」に変わっていくかもしれない。だから、どうせつけるなら、かっこいいものがいいというか。実際、デザイン的にもオシャレな補聴器が増えましたよね。

渡邉

他にも、これから先のことを考えると、心拍数がわかったり、補聴器が道案内をしてくれるようになるかもしれません。すでに「高齢者お守り機能」が付いたものもありますし。最近では、スマートフォンやIT分野を研究している方も補聴器開発をはじめているので、イノベーションは加速していくはずです。補聴器業界にいる私たちは、業界の中にこもるのではなく、他の業界や新しいテクノロジーなど、もっと広い世界を見ていかなければいけないなと思います。ちょうど今年秋にドイツで開催される補聴器メーカーの展示会に行きますので、たくさん勉強してくる予定です。

鈴木

例えば映画を見るときに、「そのまま見るよりも補聴器をつけた方が音も良くて、臨場感が出る」なんてこともありそうですね。聞こえなくてつらいから補聴器をつけるという、マイナスをゼロにする役割ではなく、補聴器をつけた方が人生は楽しくなるという、プラスの付加価値を生み出していく。一方で、補聴器が多機能になればなるほど、何が自分に合っているのか、選ぶのも難しくなりそうです。そう考えると、一人ひとりの人生に伴走してくださる皆さんの存在が、ますます重要になるのではないでしょうか。